2018年2月アーカイブ

分けて目印貼り付けて

 いつの頃からだかもはやまったくわからないが、Mac では、随分前から画像をブラウズできるアプリを使っている。
 そうしたアプリはいろいろとあるけれど、動作が重かったり挙動がおかしかったりで、意外と納得できるものがないように思える。デジカメやプリンタなどのデジタル機器を購入すると、メーカーの画像ブラウザが付いてくることも珍しくない。そうしたブラウザもいろいろ使ってみたことがあるのだが、何かしら問題や大きな不満があるんだよねぇ。
 単に、いいものに出会えていないだけなのかどうかは、さっぱりわからない。

 そんな中で、GraphicConverter はお気に入りの一本だ。お気に入りと言っても、「これ以上ない」と言えるほどのステキさを感じているわけでもないんだけど。
 ただ、いろいろと便利ってあたりが重宝するし、代わりになるものもなくて、捨てがたいし捨てられない。他のアプリで、GraphicConverter を超えてくるほどのものがないし、やっぱり重宝する。

 まるで GraphicConverter に不満が多いように聞こえるかもしれないが、そうではない。
 いつしか消えていくアプリが少なくない中にあっては、古くからの、とても長い付き合いになる。最初に買った Mac に入れたのが始まりで、それ以来、すべてのバージョンではないものの、ここはバージョンアップするしかないというタイミングで新バージョンを購入し続けて、今に至っている。
 最初に購入した時は、いわゆる「シェアウェア」と呼ばれるもので、登録ID の発行を含めて購入手続きには手間も時間もかかった。今じゃ、ポチッとな...で終わるようなことが、「ちょっと面倒だったよね」と思い出されるわけだけど、当時はそれが当たり前だったのだ。
 ちなみに使っていた Mac は箱型のアイボリー色の某機で、OS はまだ 8 が出たばかりだったか、そんな頃のはず。

 名前から想像できるかもしれないが、その真価は「画像の変換」にあると言うべきだろう。対応するファイルの種類が非常に多くて、関係する機能もてんこ盛り。おかげで環境設定は、猥雑である。はっきり言って、猥雑である。見るだけでもめんどくさい。
 編集に関しては通り一遍といったところで、特筆すべきところはないかな。可もなく、不可もなく...のような。
 時々便利に使っていたのが、カタログ機能。今となっては、標準で付いてくる Preview で充分事足りるのだが、昔はそうもいかなかったのだ。

 とまあ、便利で高機能な GraphicConverter。
 機能と設定がてんこ盛りであるがゆえに、設定項目が多すぎて探すのが大変という難点にやられたのが、今回のお話。

 前述のように、GraphicConverter は画像変換で真価を発揮する。だがしかし、僕はもっぱら画像ブラウザとして使う。閲覧するためではなくて、仕分け・分類するために。
 見るのは一部なんだけど、いらないものは削除しつつ、特に「気になる」ものにはラベルを付けていく。付箋でも貼るような作業ですね。

 このラベル付け、けっこう面倒ではある。
 いろんなやり方を試して、ノートのトラックパッドでの操作で一応落ち着いていた。トラックパッドの2本指タップも使って、ポインタの移動、コンテクストメニューの呼び出し、ラベルの選択をしていた。なんとなく「そうするしかない」と、どこかで思い込んでしまっていたような気がする。先日までは。
 これでもマウスを使うよりはずっとスムーズなのだが、もっと楽になればもっと嬉しい。その思いが、最近急に強くなった。
 ショートカット(キーボードショートカット/ショートカットキー)でなんとかできないのかなぁ、できそうな気がするんだけどなぁ、と当然とっくに考えていてもよさそうなことに、今更思い当たった。遅い。遅いぞ、自分。改めて考えてみれば、バカみたいな話である。
 機能モリモリの GraphicConverter である。できたっておかしくないじゃないか。ショートカットを割り当てられるアプリだって、たくさんある。それができれば、もっと楽になるんじゃないの?

 そう思ったのは、長いことずっと、拡大して確認したい画像をマウスを使って開いていたからだ。
 ある日、ふと思った。そういえば、なんでダブルクリックで開いてんの?
 他のいくつもの操作、例えば複数選択だとか、ウィンドウ内の行き来、ファイルの遷移や削除といった作業は、ショートカットで実行している。選択したファイルを別ウィンドウで開くのだって、ショートカットでやればいいじゃないか。なんでそうしてないんだ?
 自分に生じた、初歩的な疑問。
 どうするって、ショートカットで開けばいいのだ。この場合、Finder などからファイルをアプリで開くといった動作とは違うので「open」ではない。
 選択アイテムを開くというコマンド、

「⌘」+「↓」

で、選択中の画像を新規ウィンドウで開くことができる。
 さらに拡大したければ、「shift」「⌘」「+」の同時押し。通常、拡大は「⌘」と「+」で実行するけど、GraphicConverter 上では「shift」付きじゃないとうまく動作しない。
 確認し終わったら、「⌘」+「W」でウィンドウを閉じる。
 これで、ファイルのオープン、拡大・縮小・クローズは楽になる。

 じゃあ、ついでにラベルもなんとかならないかな...。

 で、調べました。まずは環境設定から。
 しかしどうやら、環境設定でショートカットを指定することはできない。どこにも、そんな設定項目はない。昨今、この指定ができるものも少なくないので期待したのだが、あぁ応えてもらえない。
 それでも何かないかと、環境設定につぶさに目を通した。いや、通したつもりだった。しかし見つけることができなかった。
 ためしに OS のショートカットの設定も使ってみたけれど、これは GraphicConverter でうまく動作せず。
 ダメか...。

 それでもまだあきらめ切れずに、Web の検索をあれこれ見ていた時のこと。
 古い古いバージョンで、ラベルをショートカットで指定する設定を書き残してくれているページが見つかった。サイトやページそのものも今ではなかなか見ることのないような、随分と懐かしさを感じる風情であった。
 風情はともかく、昔はできたのなら、やっぱり今もできるかもしれないじゃないか! どこかに設定が残されているかもしれないじゃないか!

 ってことで、改めて環境設定を、こんどこそひとつひとつよくよく確認しながら見ていった。先に書いたように、項目が多くて確認だけでも大変なのだ。ちくしょう。
 昔と同じ項目は、ない。もちろんない。ないから、もし設定できるとしたら、どこか別のところに移動しているはずで、予想される分類からつぶさに見るしかないのであった。あぁ、ちくしょう。
 ほんで、ようやく見つけた。

 version9 では、環境設定から「ブラウザ > 編集」とたどった先に「キーボード」という項目がある。スペースキーの挙動を選択できるのだが、「スペースキーで QuickLook 切替」「スペースキーでラベル切替」としっかり記載されていた。ラジオボタンで、どちらかを選択可能。
 さらにラベルについては、プルダウンから自分の好みの設定を選ぶこともできた。僕が選んだのは、「0..7にラベルを設定、control+0..5で格付けを設定」である。
 これはつまり、「0〜7の数字キーを押して、色指定でラベルを付けられるよ」ということだ。0 ならラベルなし、1 なら赤...といった具合に。
 なんのことはない。他の設定項目と紛れるように置いてあるから、ぜんぜん気付かなかった。

 今までは...

「ポインタ移動 → 2本指タップ → 開いたコンテクストメニューにポインタ移動 → ラベルを選択」

 と、今書くとすごくめんどくさく感じる操作をしていた。よくやってたなぁ、こんなこと。

 これが、数字キーをひとつ押す...だけで終了。ただ「1」とか「2」を押すだけ。
 ごちゃごちゃあっちゃこちゃ手を伸ばし、操作していたものが、キーただひとつになったわけだから、想像だけでもその差はおわかりいただけるだろう。歴然。天頂と地底。
 あほみたいに楽になった。

 もう、キーボードから手を離す必要はない。