2016年6月アーカイブ

憂き目に遭うのが宿命で

 iPhone などのアプリでは、告知だとか何もないまま開発がストップしたり、突然サービスを終了したりすることがままある。ユーザーとしては非常に困るわけだけど、どうしようもないんだよねぇ。そういうものだと割り切るしかないんだろう。
 あえて言えば、アプリを世に送り出したのなら、開発者さんにはしっかり面倒見て欲しいなぁ、できれば後のことも考えて欲しいなぁ...なんて思わなくもない。だけど、それもまた難しい話なんだろうなってことも想像できる。
 そういう意味では、まだメジャーなアプリや名の知れた会社のアプリの方が、少しは安心できる。絶対的に安心を得るのは無理にしてもね。実際、大企業が自社のアプリを整理・集約などして、自分が使っていたアプリや機能が排除されて、謳い文句に反してかえって便利が悪くなる...なんてことがあるわけだし。

 このサイトでも、過去に何度か、そんな事情からアプリを乗り換えた時の話を書いたことがある。
 今回は直近の、お勉強に使えるアプリの話。

 何かを覚えたい時、例えば本をわさわさめくりつつ、見て、書いて、声に出して、を繰り返す。具体的な繰り返し方などはともかく、これはスタンダード的な覚え方のひとつだろうと思う。
 僕もこうした暗記をすることがあるんだけど、本やノートを持ち歩くんじゃなくて、iPhone に入れておいてどこでもチェックできるようにしたいこともある。本にしろ単語帳にしろ、荷物になるしね。

 こうした用途でよく使われるのが、暗記カードを模したアプリである。かつてはお勉強に使える暗記用アプリといえば、暗記カード系のアプリであったと言ってもいい。暗記カードをリアルに模したアプリもありますねぇ。
 これはこれで便利だし、昔は僕も利用したことがある。
 でもこれだと、文章の一部を隠すような「穴埋め」問題が作れない。まったく作れないわけじゃないけど、快適ではない。良くも悪くも、暗記カードであり、単語帳なのだ。
 僕にとって、この点は大きな不満だった。確かに短いワンフレーズ程度なら、一部を「虫食い」にすることもできる。でも用途によっては、それじゃ足りないのだ。ぜんぜん足りない。だから、快適じゃない。
 A=B のように簡潔に、短文程度で表現可能な場合にはいいんだけどねー。

 もっと違う使い方もしたい! ってわけで、こうした暗記カード的なアプリに代えて、穴埋めにも使えるアプリを好んで使っていた。

 僕が長く使っていたのは、AnkiBlank だ。
 AnkiBlank は、前後にスペース(空白文字)を入れるいわゆる分かち書きをすると、スペースに挟まれた箇所を隠すことができる。
 分かち書きの必要があるとはいえ、自分の好きな箇所の文字を隠すことができるわけだ。自由に文字を隠せるということは、うまく使えば単語帳風の使い方もできるし、○× だろうが選択問題だろうが、自由に作れるということなのだ。それも、単語帳のように限られたスペースを気にすることなく。行数を心配することもなく。
 とても便利なアプリですね。おかげで、最初は他のアプリと併用するつもりだったのが、AnkiBlank だけで済むようになった。
 表示フォントのサイズを自由に変更できないっていう残念な点はあったけど、まぁどうしようもない不満ではない。
 そんなわけで、AnkiBlank を非常に重宝していた。

 しかし! 今月に入ってすぐ、半年くらいぶりにデータを追加しようとして、あれ? と。なんか変だぞ。おかしいぞ。
 アプリ開発者のサイトを確認したところ、短いメッセージが載せられていた。それによると、この春にサービスを終了したのだと。
 なんですとー。なんとも寂しいし、なんとも困る。困るったら困るのだ。

 AnkiBlank は、Mac で作った CSV ファイルなどを読み込んで使える。この時、専用の Web サイトを介してインポートする。面倒といえば面倒な、特徴的な方法ですね。しかし、サービス終了により、これが使えなくなったのだ。
 仮にアプリだけはしばらく使うとしても、インポートを中継する専用サイトが使えなきゃ、カードの追加ができない。新たに入れたいものが入れられない。悲しいではないか。

 哀しもうがなんだろうが、どうにもならない。
 代替アプリを探すしかありませんね。

 代わりに使えるアプリを探してみて、最初の印象は「簡単に虫食いにできるアプリが増えたなぁ」であった。
 今でこそこうしたアプリが増えているけれど、昔はこうはいかなかった。暗記カード系のアプリばかりで、穴埋め系の類似アプリは少なかったんだよね。それを思えば、今は選り取り見取りですね。
 とはいえ、AnkiBlank とは随分と特徴が違う。同じ「穴埋め系」でありながらも。

 この穴埋め系のアプリ、「テキストでも何でもそのまま使えるよ!」という点をウリのひとつにしている。だから簡単で手間がかからないぞ、と。そのほとんどが、撮影やスキャンした画像や PDF をインポートして、それをそのまま使うことを想定している。PDF は、インポート時に画像に変換されるようだ(もしくは変換機能が付いている)。
 ここが AnkiBlank との最大の違いだろう。
 これは手間がかからない反面、PDF などを嫌でもそのまま使わなきゃならないという欠点もある。
 基本的に、アプリ側では自由に自分で「問題を作る」ことはできない。どうしても、ファイルを読み込む必要がある。
 だけど、ファイルの容量的な問題はともかく、「自分で問題を作る」ことに関しては、工夫次第でなんとでもなる。ノートに書くなどして撮影するとか、テキストアプリなどで作って PDF で保存したものを変換・インポートするとか。
 そう考えると、AnkiBlank とは勝手が違うけど、特に不便はないのかも。むしろ便利かもしれない。
 なんだ、問題ないじゃないか。容量的な問題以外は。たぶん。

 ほいで今は、「暗記マーカー」を使っている。
 ただ、似たようなアプリがいろいろあって、選ぶのに困りましたねぇ。こういうのはいつものことだけど。
 似たアプリがいくつかある中で、どれが自分にとって使いやすいのか、実際のところは使ってみなきゃわからない。たとえ調べたとしても「できること」はわかっても、「使いやすいかどうか」まではなかなかわからない。うん、わからないよ。

 僕が暗記マーカーを気に入った点は、主に以下の3点かな。
・直接タップして、答えを表示できる
・マーク箇所にノートを付け加えることができる
・撮影でなく、自分で打ち込んだノートが使える

 例えば、アプリによって答えの表示方法が違うし(虫食い部分を個別に直接タップしないアプリもある)、マークして隠すだけだったりするし(ノートやメモを付け加えられない)、撮影したファイルにしか対応していない場合もある。インポートの方法もアプリによって違う。まぁ、使う人の好みですね。
 撮影だけじゃなくてアプリ側で打ち込みもできる機能は、あまり使わないかもしれない。絶対に必要なわけじゃないけど、ちょっとしたものなら自分で打ち込みたいこともあるかもしれないので「担保」みたいなものかな。
 てな具合で、僕の要求に最も応えてくれそうなのが、暗記マーカーであった。実際にアプリを何種類か触ってみて、マークする時の操作感もこれが一番しっくりきた。横向き表示ができるところも、好感が持てる。

 しばらくはこれで安泰ですね。

 ...ですよね?