2016年1月アーカイブ

そもそも表示が高難度

 アンダーウェアは、自分で買って確かめてみるしかない...と、何度か書いたことがある。
 どれを選べばいいのか。これは履きやすいのか。そんなことを調べていると見受けられる検索キーワードが、後を絶たないんだよね。それで、そんなことを書いたわけです。
 これ、改めて言うけど、ホントにそうだと思う。自分で履いて、感触を確かめる以上のものはない。僕の体験からの実感であり、正直な感想なのだ。
「それが Web サイトじゃ確かめられないから困るの」とか言われちゃいそうだけど、だからこそ買って履いて納得しろ...と。逆説的にも聞こえるかもしれないけど、自身の感覚に勝るものはない。ないったらないのだ。
 それに結果として、自分のサイズをより正確に知るいい機会にもなるんだよね。おそらく。身も蓋もなかろうがなんだろうが。

 しかしですよ。
 そうは言っても、なんだかんだ理屈をたれても、僕だってやっぱり失敗はしたくない。不安や戸惑いは身に染みて知っているし、いろいろと調べたくなる気持ちは痛いほどわかる。
 仮に自由に試着できたとしても、日常で使ってみないとわからないとか、実感できないことだってある。それも含めて、買ってみるのが最善策なのだけれども、それでも僕とて、無条件にそれを受け入れているわけじゃないんだよね。
 どうしたって、なんでこんなことしなきゃいけないんだ? という疑問があるのだ。大いなる疑問が。そしてそれは、なぜか一向に解決されない問題の存在を意味している...と思う。

 今回は、そんな疑問と問題の話。

 僕がずっと疑問に思っているのは、販売サイトの「不親切さ」である。そもそもそれがなかったら、悩む労力は減るし、検索する時間も無駄にならなくて済むのだ。
 要するに、販売サイトの説明や表示がわかりにくいってことなんだけど、これだけだと話がまだ曖昧ですね。

 この「不親切さ」とは、なんぞや。
 ひとつには、表記のわかりにくさや統一性のなさがある。販売サイトが違えば表示方法も違うのは、一見当たり前ではある。だけど、だからこそ不親切だと思うのだ。たかがサイズ表示なのに、それをまともにしてもらえないという現実...。
 未だに S・M・L 等の表示しかしていないサイトもあるが、あれでサイズがわかってもらえると思っているのだとしたら、甘い。甘すぎるぞ。同じ S でも、国はもちろんのこと、メーカーが、あるいはモデルが違うと、微妙に差異が出てきたりすることがよくあるんだよね。

 具体的な表記についても、ウエストだけ表示していたり、対象の身長と体重だけが表示されていたりするわけだけど、いやー、それはあんまり参考にならないよう。
 ウエストが同じなら、あるいは身長と体重が同じなら、腰回りの形や大きさ、感覚が同じだとでも思っているのかな? んなもん、同じわけがない。やっぱり甘い。甘すぎるのだぞ。

 そんなサイズ表示の仕方だと、迷うに決まってる。僕はそんなサイトで、買い物をしたくない。
 つーか、ショップの中の人たちは、自分が購入する時に、ネットショップのそんな表記で困らないのかなぁ。

 しかし、もうひとつ。
 このわかりにくさを解消しようと工夫をするサイトもあるのだけれど、この工夫がまた「不親切」であったりする。わかりやすくしようとして、結局わかりやすくなっていないのであった。
 工夫の意味がない...。
 例えば GX3 は、モデルさんの写真と、身長と体重の組み合わせを使ったチャートを掲載している(ちなみに GX3 については、まだ当サイトで一切言及したことがない)。
 しかしこのチャート、たいして参考にならない。と、僕は言いたい。「何の参考にもならない」とまでは言うまい。

 なんで参考にならないのか?
 先にも言った通りだけど、身長と体重だけでは、アンダーウェアのサイズ的な履き心地はわからないと思うのだ。一応断っておくが、ここで言っているのは生地や肌触りの話ではない。フィット感であるとか、サイズ感などと言われたりもする履き心地のことである。
 身長と体重が同じでも、ヒップの大きさや腿の太さ、その他諸々、個人差があるものだ。プラス、どういう履き心地を「気持ちいい」と感じるかは、人それぞれだろう。だから僕は、少なくともアンダーウェアに関しては、身長と体重はあまり参考にならないと思う。だから、半端なチャートも参考にはならない。一切まったくこれっぽっちもならないとは言わないが。

 こういったチャートを掲載するよりも、直接的な実際のサイズをしっかり表示してくれた方がありがたいし、わかりやすくて役に立つ。と思う。

 たとえ細かく数字が示してあっても、それだけじゃわからなくない?
 そんな声も聞こえてきそうだが、ここは「経験」と「自分の好きなもの」との比較の蓄積なんだろうと。
 例えば、ブランドを問わず、今までトランクスしか履いてなかった人が、初めてボクサーを購入するとしたら。この時ばかりは、確かにわからないかもしれないし、すごく困ると思う(この時に困るのは、サイズよりも、むしろ履き心地の方かも)。
 この初回だけは、ウエストやヒップのヌードサイズを参考にどれかを狙って購入するか、比較のために複数サイズ購入するしかないかもしれない。

 しかし S・M・L なんて表記だと、その吟味すらままならない。とりあえず、自分は洋服を選ぶ時はいつも M だから...と、すんごくアバウトに選ぶしかない。
 これ、洋服とアンダーウェアのサイズは必ずしも同じにはならないし、M と L の間とか境の辺りを選ぶ人もいるから、けっこう困るんだよねー。そういった意味では、トランクスからボクサーに乗り換えようなんて時には、ひとまずスーパーの量産型格安ボクサーでも買ってみるのが無難かも。
 すると、次にステップに向かうことができる。

 まぁなんでもいいから、初回はなんとか乗り越えたとしよう。失敗かどうかはともかく。
 そこから、自分にピッタリくるサイズがどういうものなのか、自分がどういうものが好みなのかは、わかってくる。1枚では本当はわからないんだけど、まったくわからないわけではない。
 とにかく、多少なりとも比較はできるようになる。

 これ、僕にとってはアンダーウェアに限らないんだよね。わかりやすいところでは、Tシャツやポロシャツなんかもそう。実は、ブルゾンもカーデもそう。
 洋服は、リアルショップで購入することもあるだろう。アンダーウェアと違って試着もし放題だし、お気に入りの服だってできるのではなかろうか。
 そのお気に入りの服のサイズを測っておくのだ。ネットショップのサイズ表記と比べられるように、なるべく正確に。上着やシャツなら、肩幅、袖丈、裄丈、着丈、身幅...。ちなみに身幅は、裾ではなく、脇の下あたりで測るのがオススメ。
 それと、あわせて自分のヌードサイズも忘れずに。ヌードサイズも必要なのは、どの服が自分の体に合うのか、わかりやすくなるからだ。特にフィット系のアンダーウェアは伸縮性があるので、ヌードサイズとの差異が大きくなる。ブルゾンとか上着も、差が大きくなる。
 僕はこうするようになってから、ネットショップでの洋服の購入でサイズの失敗をしたことがほとんどない。記憶にあるのは1回だけで、この服はサイズがちょうどよさそうな知り合いにあげた。
 昔はよくわからなかったから、時々失敗してたよなぁ。
 できたら、お気に入りの服の実測は、1着じゃなくて複数着メモしておくといい。そうしたら、こっちの服より大きくてこっちよりは小さい...なんて場合もあることがわかるはずだ。
 Tシャツやポロシャツの場合は、縮むことを考慮しておいてもいいですね。

 話を戻そう。
 とにかく、比較できるもの、それもできるだけお気に入りが複数あると、ネットでの買い物はすごく楽になる。

 しかしっ!
 この比較のために必要なのがサイズなんだけど、このサイズ表記が「不親切」なんですねぇ。

 僕が必要だと思うのは、わけのわからんチャートなどではない。メーカーの表記も、あまりアテにはならない。
 平置きでいいのだ。アンダーウェアに関しては、少なくとも、ウエスト、ヒップ、股上の寸法が知りたい。この3点の、具体的な数字が欲しい。
 アイテムの数がそろって、お気に入りも増えてくると、もうその頃には「このブランドのこれと比べて...」なんてことができるようになっているはずだ。
 そのためにも、ウエスト、ヒップ、股上は必須なのだ。あと、サイドの丈とか裾幅も表記してくれてると、より親切かと。

 上では例に GX3 を挙げたものの、GX3 だけがどうというわけではもちろんない(GX3 のサイトではウエストやヒップのサイズも表示されているので、困ることはないけどね)。
 しかし、こういうわけのわかんないチャートが、意外と多いのだ。わかりやすくしようという努力が、空まわっているようなチャートですね。
 シャツとか洋服ならまだしも、アンダーウェアでのこの手のチャートは、自己満の自称チャートであって、実用ではあまり使いものにならないと思う。
 繰り返しになるけど、まったくならないとも言わないよ。
 GX3 の場合だと、「身長:約155〜172cm前後/体重:約44〜59kg前後」といった調子で分類して、各々ブランドごとの目安のサイズを掲載している。
 でもねー、自分のサイズのあたりがどのくらいになるか、身長と体重から計算しろとでも? めんどくさいし、わかりにくいし、やっぱり身長と体重でサイズを推し量るのは無理があると思う。体格の違いもあるけど、フィットするのが好きな人もいれば、ルーズな方が好きな人もいて履き方も一様ではないし、チャートでその答が出るかといえば、たぶん出ない。
 もしチャートを載せるのであれば、該当するモデルの腰回りのヌードサイズも必要だろうと思う。だけどこの点でも、モデルの身長と体重しか掲載されていないし、モデルの例が少なすぎるから自分と比較ができない。も少し言い方を変えると、同じ身長で体格の違うモデルさんが不足しているから、中途半端感は否めないわけです。
 仮にこの種のチャートをより完璧にしようとしたら、身長、体重の他、ウエストやヒップなどのヌードサイズを入力したら、最適値を算出、フィギュア的に体形が表示されて、参考サイズが網羅的に羅列され...みたいなシミュレーションできるシステムかもしれないですねぇ。インタラクティブな感じの。
 そこまでしろとは言いませんが、半端で使えない代物なものは仕方がない(繰り返すけど、GX3 のサイトには、チャートとは別にウエストやヒップのサイズ表示があります)。

 どのみち「僕のサイズ」は、チャート内にすら存在しないことが多いけどね...(GX3 は例外的)。

 なんにせよ、販売者が、わかりやすくて的確なサイズ表記をしっかりとしてくれたなら、購入者の悩みが少しは減ると思うのです。


※ここではサイズ表記の話をしたわけだけど、生地の肌触りとか伸縮性なども着心地に影響します。言うまでもないだろうけど。総合的に見れば、サイズ表記だけが悩みの種になるわけではありませんね。そこはさすがに Web 上ではわからないけれど、気になるなら一着でも体験してみれば充分かと。ただし、実用性を重視するなら、「変なもの」は買わないのが吉...かも? 素材が特殊だとかね。

いるものといらないもの

 こんな話をアップしようと思っていたのだが、そこへニュースが飛び込んできた。それは、Evernote に関するもの。
 まずアップ予定だった話から、順を追っていこう。

 Evernote を使いだしてからもう何年にもなるけど、Webサイトの保存やメモにはあまり使っていなかった。
 しかし最近、時々保存するようになっている。

 そのきっかけを作ったのは、Pocket である。
 これは保存しておきたいけど PDF にするほどでもないな...とか、とりあえずでいいから Evernote に保存しておこうかな...なんて思うことが、時々出てくるようになった。昔はあまりなかったんだけど、こう思うことが増えたのは、Pocket を使うようになってからだ。Pocket に溜めた記事を開いている時に、そんな欲求が度々出てくる。

 Webサイトは、丸ごと必要だと思えば PDF にしてしまうことが多い。
 Mac なので、Webサイトの PDF 化は標準機能で簡単にできる。PDF 化する時は、先に PrintWhatYouLike などのようなブックマークレットで不要な部分を削除しておく。

 ほんで、Evernote への保存はといえば。
 最初は、PDF の保存時と同じように、ブラウザで開いたページを PrintWhatYouLike で処理してから、Web Clipper を使って Evernote に送っていた。しかし、某ニュース系サイトの記事を同様に処理した時、Evernote 側の表示で不都合が生じた(先に付け加えておくと、これは古い情報でして...)。
 エラーなどではない。フォントがやたらとデカくなったり、使われている画像が元サイズのままだったりで、僕が固定しているウィンドウのサイズに収まらなかったのだ。
 まだ余裕があるからウィンドウを広げろと言われれば、確かにそれで対応できなくもない。でも、Evernote のウィンドウの左側は開けておきたいんだよね。諸々の都合で。だから、ウィンドウサイズは変えたくない。
 それに、フォントが自分の設定した標準の倍以上のサイズになるから、どのみち気に入らない。Evernote のノートは、フォントサイズなどを統一させたいのだ。ページによって設定が変わってしまったら、読みにくくてかなわない。だから、ウィンドウサイズの変更では、解決にはならない。

 なもんで、サイトの不要な部分を消して整理して、少なくともフォントサイズだけでもなんとかして保存できないのか? と思ったら、あるにはありましたねぇ。Evernote Clearly というものが。基本機能で言えば、Web Clipper と競合する機能拡張だ。
 ただし、普段使ってる Safari には対応していない。対応ブラウザの Firefox と Chrome はインストール済みだし使ってもいるけど、Safari でそのまま...てわけにはいかない。

 それでも、Clearly の方が、僕には便利であった。

 いつもの Webサイトの閲覧には、これまで通り Safari を使う。
 Safari で見ているページを Evernote に保存したい時は、URL をコピペして Chrome で開く。面倒なようだけど、回数は多くないのでさほど面倒でもない。
 Pocket に入っている記事を Evernote に保存したい時は、Chrome で開いて、Clearly で Evernote に送る。

 しばらく、こんな感じで使っていた。

 ところでここでひとつ、知ってる人は不思議に思うだろう。なんで Pocket から Evernote に保存しないんだ? と。そうです。Pocket は Evernote と連携できるので、直接保存できます。

 しかし。Pocket のブラウズ機能には、貧弱さがあることは否めない。うまく表示できないページもあるのだ。これが意外と多い。内蔵ブラウザで表示できなかったら、Safari とか他のブラウザで開くしかないよね。ブラウザで開いたら、そのままブラウザで保存したい。
 それと、Web Clipper で保存した時と似ていて、保存のされ方があまり好きじゃない。広告などは自動的に削除してくれるけど、フォントがね。どうやらオリジナルの影響を受けるようで。ええい、面倒だな。

 各ページを見る時はそれでもいいけど、Evernote に放り込むとなると、やはりそうとも言えない。保存した時、保存のされ方にばらつきがあると、やっぱり見にくいんだわ、これが。さっきも言ったけど。
 だからフォントの種類もサイズも、僕の設定に合わせて欲しいのだ。その方が、Evernote 内での閲覧性は上がる。揃ってた方が、気持ちいい。たぶん。
 まぁ僕がそう思うだけで、気にしない人は気にしないんだろう。

 その点、Clearly は過剰な変換はしないし、フォントは揃うし、画面サイズをはみ出すこともない。
 ブログなどは、その体裁を含めて、書いた人の意図があるのだから、そのまま保存したい...なんて人もいる。そんな人には、Clearly は向いていない。しかし、余計なものまで保存したくないなら、Clearly はよく働いてくれますね。
 もっとシンプルな方がいい人は、これでも物足りないかもしれないけど。

 それに、Webページをそのまま保存したい時は、PDF でいいし。そのままを Evernote に保存しようという気にはならないのだ。Clearly はちょうどいい案配になる。
 そんなわけで、僕は Chrome と Clearly を使っていたのです。

 と、ここまでがアップ予定だった話である。

 がしかし、ここにきて状況が変わる知らせが届いた。なんでも、Evernote が Clearly のサポートをやめて、Clipper に絞る...というのであった。
 でも、あんまり困らない。なんで困らないかっていうと、上にかいたネタの内容が既に古くなっていたからだ。

 Clipper だと、保存時に不都合があった...と書いた。
 しかし機能改善だとかもあってか、あるいは僕の使い方に難点もあったか、Clearly と遜色ない保存ができるようになっていた。ただし、Clearly の方が使いやすく感じるけどね。
 それと Clipper は、保存時にちょっとした乱れを生じることがある。まぁ保存には影響がないので、たいした問題でもないが。
 今のところ、他に問題は起きていないので、今後は Clipper で保存いたしまする。

僕の作法はこの通り

 綺麗な折り鶴の折り方を探す人が絶えませんね。
 綺麗な折り方を探し求める人が、何に困り、どうつまずき、どこにこだわっているのか聞いてみたいものである。しかし今のところ、このサイトにはそんな手段はない。ないったらないのだ。

 本当のところはよくわからないし、もしかしたら、10人いたら10通りの問題点なり疑問点なり悩みや知りたいことが出てくるのかもしれない。ほんで、それに対してこのサイトの記事がどのくらい役立っているのか、まったくわからない。
 しかしそれはそれとして、ここで改めて、僕の鶴の折り方の詳細を掲載しておこうと思う。何かの足しに、ヒントのひとつくらいにはなるんじゃないかと。現状で僕にできることは、そのくらいのものだろう。
 単に折り鶴の折り方なら、他にサイトがゴマンとあるし、そっちを見てもらった方がいい。そこに改めて僕が自分で掲載するのも面倒だ。面倒だとか、どんだけ面倒臭がりなんだと思わなくもないけど。

 過去に「折り鶴の作法」という記事をアップしている。今回のは、その詳細バージョンとでもいったところですね。

 さて、鶴に取りかかる前に、折り紙の基本の注意点などを。
 角の先までズレないように折って、辺と辺をぴっちり合わせる。これは、基本中の基本である。シャープに処理する...とでも言おうか。もっとも、わざとそうしない場合もないわけではないけど(今回の折り鶴でも、わざとずらす箇所がある)。
 ただ、市販の折り紙は、実は正確な正方形であるとは限らない。また、紙を折る時に歪みが生じることもある。繊維のクセがあって、それが折り加減に影響するとかね。だから三角に折っても、綺麗に重ならないことは珍しくない。少しだけズレちゃうことがよくある。
 でも折り鶴くらいのものなら、その程度の小さな難点は修正可能である。
 この修正の詳細については、記事の終わりに追加いたします。

 また、ここに掲載するのは、あくまで僕の折り方である。基本的な手順は変わらないのだけど、ごくごく普通の折り鶴とは違う点が3点ある。
 第一に、羽に折り目がない折り方である。羽に折り目がない折り鶴は、多少折り慣れないと少しばかり苦労を伴う。おそらくは。これは同時に、最初の手順が違うということを意味する。
 第二に、首と尾を折る時にちょっとだけ細工をする。
 第三に、羽は根元で折ってしまう。普通は広げるだけなんだけどね。
 一般的な折り図の通りに折らないのは、この3点だ。3点目などは、好みですけどね。
 また、鶴の基本形にする時のやり方が、少しばかり個性的であるかもしれないけど、よくわからない。まぁこのへんも好みで、適当に。



 さて、それでは鶴を折るといたしましょう。今回は青色で。細かい一折りひと折りを、画像で載せていきますね。

 正方形の紙が1枚。
 

 青(表)を上にしたまま、三角に折る。
 

 広げて、裏返す。この時点では、斜めに1本の折り目(山折り)が付いていますね。当然だけど、山折りと谷折りは、裏返すと逆になる。
 

 垂直方向を折る(辺に対して)。長方形に、辺と辺を合わせて半分に。
 

 一旦広げて、もう一方も同様に折る。それを広げると、こうなる。
 垂直方向の谷折り線が十字に2本。斜めに山折り線が1本。計3本の折り目がある。
 

 これを、今付けた3本の折り目だけを使って、スイと折り畳む。
  > 途中経過。

 紙の中央の頂点(3本の折り目が交差している場所)は、裏側(白面側)ではなく、表側(青面側)にへこんだ状態で折り畳む。
 これが逆になると、鶴の基本形ではなく、ふうせんの基本形へのステップとなる。しかしふうせんの基本形にするためには、もう1本折り目が必要だ。ここまで折ってきた通りに折りたたむなら、3本の折り目では折ることができない。

 正しく折り畳んだのが、次の写真だ。
 

 ひとつ、補足的なお断りを。
 ここではわかりやすくするために、折り筋を付けた後で一旦広げて戻した。でも実際には、広げずに、長方形に折った状態から即この形に持っていくことが多い。多いのだけど絶対でもなくて、一旦広げることもある。
 これは気分みたいなものですね、僕の。その都度、気まぐれとでもいうような。時によりけり。
 ただですね、一旦広げるよりも、長方形からダイレクトに変形する方がサッと折れますね。ちょいと開いてたたむだけ。手順もちょっとだけ少なくなる。だから、そう折ることが多い。
 ここではあえて写真や詳しい手順は掲載しないので、その気のある人は謎解きだとでも思ってお試しあれ。

 いずれにせよ、通常はもう少し手順が多くなる。
 最も一般的な方法では、三角に折る→もう半分、三角に折る→開いて潰す→開いて潰す...で、この形にする。もしくは、長方形に折る→左右互い違いに角を折って三角にする→中を開いて潰す...で、この形になる(こちらの写真は割愛)。
  > 最も一般的な手順。

 しかしどちらの方法でも、下図のように平たい面に折り筋ができてしまう。僕のやり方では、ないはずの折り目だ。ここは羽になるのである。羽には折り目がない方が、綺麗だ。
 

 次にこれを、折り鶴の基本形にする。いわゆる花弁折り。
 僕がよくやるのは、折り目をつける前に、とりあえずなんとなく形にしてから折り進めるというやり方だ。これは、あまり一般的ではないかも。
 鶴の背中になる部分(袋の頂点)を平らなまま押さえて、少し開いてやればいい。
 

 この「なんとなく」の形を作っておくと、実際に折る時にやりやすい気がする。気休めかもしれないが。
 この時、二股に分かれた側から折る方が、綺麗にできる。またこの方が、後で説明する修正もしやすい。

 途中経過。
 

 もう一方も、半分ほど折る。
 

 羽の先を折る時は、羽の根元の折り目をしっかり決めることと、紙を少し引くようにしながら折ることがポイントかな。

 片側をすべて折ったところ。
 

 もう一方も折る。
 

 これで、鶴の基本形の片面ができた。

 裏側も同様に。
 折り終わったのが、次の写真だ。これが、鶴の基本形。
 

 次は、首と尾の部分を折ります。ここで、ちょこっと細工する。
 通常は中央の辺に合わせて折る。しかしここをいっぱいまで折ると、次に中割り折りをする時に表裏(左右)の紙が互いにぶつかり合うので、折りにくくなってしまう。
 そこで、少しだけ中央からずらすのだ。ただし、角はキッチリ尖らせるように、折り目を角に集めるように折る。また、ずらすといっても、ずらしすぎてはならない。過ぎたるは及ばざるがごとし。
 

少し拡大してみましょう。
 

もちろん、裏側も反対側も、同様に。
  > 裏側終了。

  > 両カド終了。

 ちなみにこの時、僕は角の先の方をあとで折る。
 

 では、中割り折り。
 折り慣れない人だと、この中割り折りが難しく感じることもあるようで。中を割るように折るので、中割り折りという。たぶん。
  > 片方折ったところ。

 さきほどずらしておいた効果で、このように左右の紙の厚みがケンカすることなく、すんなり折れます。
  > 途中経過。

  > できました。

 がしかし、実はこの時点で、首と尾の先はまだ折りきっていない。
 

 なんでそんなことをするのか。それは、こういうことだ。
 このふたつの角は、左右対称ですね。
 つまりどちらを首にしてもいいわけだけど、より自由で積極的な視点で言い換えると、1羽だからどちらでも好きな方を選べる...ということだ。頭を変更できないタイプの連鶴にでもなるとそうもいかなくなるけど、1羽だからね。
 僕はこの時、より角が綺麗に折れている方を首にする。うまく揃わなかった方は、このまま隠してしまえばいいのだ。
  > 比較。

 ここでは、左の写真の角を首にしたい。こっちの方が、先まで綺麗に折れた。てなわけで、そのように。

 首が決まったので、尾も先まで綺麗に折りきってしまいます。
 

 羽は、根元で折るのが、僕の好み。
 

 出来上がり。
 



 さて、冒頭に挙げた、紙の「ズレ」や「歪み」について追加しておこう。
 この「ズレ」や「歪み」の修正は、角の折り目をずらさない...という単純なものだ。写真で例示しておこう。

 例えば三角に折る時、普通に頂点を合わせて折ると、底辺側の角がズレることがある(今は紙の裏表を、ここの説明とは逆にします)。
  > こんな具合に。

 紙の歪みとか、繊維の方向だとかの影響があるので、これは仕方がないことなのだ。
 しかし大雑把に言えば、このズレは途中で修正しながら折り進めれば、あまり問題にはならない。その程度のものである。
 折り鶴の場合は、簡単な作品だけど、ものすごく簡単なわけでもないし、いい具合にごまかしが効く。シンプルな作品ほどごまかしは効かなくなるし、難解な作品ほどズレが生じやすくて修正が難しくなる場合がある。
 しかし折り鶴なら、この後で挙げるズレも含めて、羽を広げてしまえば目立たなくなるし、なかなか都合がいい。この程度の重なりのズレは、簡単に誤差の範囲内でしかなくなる。

 では、手順の中で、修正するオススメのタイミングはどこか。と言っても好みだと思うので、これは人によって違う。たぶん。
 僕の場合は?
 首と尾の先を折る時も修正できるのだが、後からだと頭と尾の修正は難しくなるので、鶴の基本形に入る前に修正しておいた方がいいかと。このあたりで先に手を入れておくと、うまくいく。と思う。
  > この形。

 ズレてますね。
 

 これをちょいちょいと。
 

 もちろん、最初に三角に折った時点で修正することもできる。結果としてはそれと同じことなんだけど、僕はここで調整するのが好きなので。
 なぜなら、長い辺の端と端の角をしっかり合わせるのって、意外と難易度が高いから。簡単なようで、簡単じゃないんだよね。


 それともうひとつのポイントが、折り鶴の基本形での両の羽の状態だ。
 ここは、紙や折り方によっては左右の羽が同じように重ならないことがある。上の修正を加えた時、ここでズレが大きくなることもある。こんな感じで。
  > ちょっとズレてる。

 しかしここでは、それぞれの羽先の処理を優先する。左右の羽の重なりは、少々ズレていてもかまわない。
 なんでほっとくの? それは、羽の先が綺麗に折れていないと、みっともないからだ。こっちの方が重要なのだ。羽先は絶対に、角をきちんと合わせて折る。そうすることで、厳密には羽が左右対称になっていなくても、綺麗に見えるものである。
 羽を広げれば目立たなくなるし、羽の根元を折る時にも多少の修正ができる。いくらでもごまかしは効く。
 問題解決(?)。

 

 といった具合で、綺麗に見せるためには、荒技も含めていろいろあるのでありました。参考までに。