2015年4月アーカイブ

真っ白になあれ

 シューズも長いこと履いていると、色が変わることがある。
 それが革製品で、いい色が出てきたりするなら、むしろ歓迎されるでしょうね。でも、そんなシューズばかりではない。特に悩ましいと思えるのが、黄ばみである。少なくとも僕にとっては、悩みとなる。

 スニーカーと呼ぶこともあるが、アディダスとかナイキとか、合成皮革でもキャンバスでもなんでもいいけど、カジュアル系(?)の各種シューズがある。その白いソールである。これが、経年劣化などで黄色くなることがある。不思議なほどに変色する。何もしていないのに、見事なまでに黄色くなるのだ。
 たとえ黄ばんでも、「これがビンテージ感あっていいんだよ」という人は、そのままで幸せになれるので問題ない。しかし、ソールまわりは白がいい! と思う人もいる。僕のように。
 こういう人は、少なくないのではないかと思う。しかとはわからないけど。ネットを検索すると、ブログやら Q&Aサイトやら、似たような内容の情報がたくさんヒットする。質問サイトも、複数の人が類似の質問を繰り返してるっていうね。

 今はソールまわりの話なのだが、キャンバス地のシューズの黄ばみでお困りの人も多いようですね。
 これは、酢で解決する...という記事をあちこちで見掛ける。僕はやったことがないので知らないが、きちんと手順を踏んでやれば、本当に白くなるようで。おもしろいですねぇ。
 やり方は、それらのページを見てください。うまくいかない場合のヒントもあります。

 ソールまわりの黄ばみに戻ろう。
 先に書いたように、類似の記事はいろいろとヒットする。しかしヒットするだけではない。「ソールの黄ばみはどうやっても取れん!」と、怒られるのである。マジか。それじゃ、なんの解決にもならないよう。悲しいよう。
 それだけではない。眉唾な情報とか、いやその方法はいかがなものか...という情報も出てくる。激落ちくんで擦れとか。消毒スプレーを吹き付けろとか。あるいはそれで落ちる汚れもあるのかもしれないけど、なんだかなぁ。
 と、よくわからないことがいっぱい書いてあるのだが、それらはともかく、実は違う黄ばみを取る方法がある。あるのだ。思い付いて、やってみたら黄ばみが取れた! という方法が。

 先に写真を掲載いたしましょう。

ShoesBleaching_01.jpg > あら不思議。

 もちろん、100%完璧にできるかどうかは、わからない。同じ黄ばみでも、質が違うものもあるかもしれないし。それにおそらく処置の仕方しだいで、結果にブレも出てくるだろう。やや手間がかかるから。
 しかし僕は、思い付きを試して、うまくいった。ソールまわりが黄ばんだ手許のシューズ2足を、いずれも白く蘇らせた。

 使ったのは「ワイドハイターEXパワー」である。
 どこかの他サイトの記事には、「ハイターでは白くならない」という発言がいくつか見受けられる。それは間違えてはいないが、正確ではない。「ハイターだけでは白くならない」と言うべきである。
 そうです。ハイター「だけ」使っても、シューズのソールは漂白できないのだ。

 もうひとつ必要なのは、日光である。


 以下、僕の処置手順です。

1. とりあえずシューズを洗って、付いている汚れを落とす。僕は、洗剤も使わずソールまわりだけ洗った。

2. ラップを広げて、シューズを置く。

3. ソールのまわりに、ワイドハイターEXパワーを塗る。慣れたらすばやくできるよ。

4. シューズをラップで包む。

5. 約4時間、日光浴。

6. ラップをはがして、ハイターを洗い流す。

 以上。


 詳細と追加事項を書いていきますね。

 ラップで包むのは、他にいい方法があれば、それでいい。ようするに、乾き防止みたいなもののつもり。しかし日光に当たらなきゃ意味がないので、とりあえず今回はラップを使った。ポリ袋のようなものでもいいかも?
 ラップで包んでも、暑い日などであれば、塗った上の方は1時間もあれば乾いてしまうかもしれない。
 僕はあまり気にしなかったけど、途中でハイターを追加投入してもいいだろう。早ければ1時間程度でも白くなってるので、黄ばみが残っているところに追加で塗ってやるのだ。

 日光浴中は、こんな感じであった。
ShoesBleaching_02.jpg > ぬくぬく。

 僕は、ラップを包んで留めるのに、紙テープを使った。工業用テープだとか、製本テープなどと呼ばれることもある。白い、紙のテープである。注射の後、刺し口に脱脂綿を留めるのに使うのと同じ感じの。
 セロテープでもいいんだろうけど、セロテープをシューズに貼るのにちょっと抵抗を感じたので。ちなみにわざわざ買ってきたわけじゃなくて、ちょうど持っていた紙テープだ。かつては僕の必需品だったからねー。

 ほんで、難しいのは、ハイターを塗る時である。
 筆などの方が絶対にいいと思うけど、僕はあいにくこんな用途に使える筆を持っていなかった(もったいない)ので、歯ブラシを使った(新品の、不要な歯ブラシ)。ただ、洗うわけじゃないから、ブラシらしくは使わない。ただ、塗るだけである。
 筆に比べると毛が硬い歯ブラシは、下手すると毛が跳ねてハイターが飛び散る。気を付けてくださいね(後日、さらにもう1足ほど漂白。ついに筆を使いましたが、歯ブラシより圧倒的に塗りやすいです。当然だけど。ただ、筆は筆特有のブラシとは違った「飛び散り」があるので、そこはご注意ください)。

 こういう細かい作業なので、テキトーにええかげんにやると、全体を綺麗に白くできない...かもしれない。当然、期待した結果は得られない。
 ここに掲載した写真は2足目なのだが、1足目は加減もわからないし、少しばかり粗いやり方になっていたので、隅の方とか黄ばみがいくらか残ってしまった。もっとも、それでも見違えるほど白くなったけど。不完全な結果でも、軽く感動してしまった。

 では、黄ばみが残りやすいのは、どのあたり?

ShoesBleaching_03.jpg > 赤いところなど。

 写真で赤くなぞったあたり、ソールの上側の端(皮革との際の部分)とか、先端の上側、先端の左右や奥の脇...そういった細かいところや乾きやすいところが、黄ばみが残りやすいだ場所だ。
 1足目で多少残ってしまったので、2足目で補強処置をしたところ、さらに白くできた。ハイターの追加投入や丁寧な処置で、解決するようである。

 面倒くさい人は、どぼーん! と豪快にいってもいいかもしれないが、僕はそんな勇気を持ち合わせてはいない。
 漂白剤はけして生易しいものではないので、全体を豪快に浸けるとか、シューズの場合には避けた方がいいんじゃないかと思う。たぶん。知らんけど。
 当然だが、シューズが傷んでも、何が起こっても、僕は責任取れません。
 ソールの外周だけ浸して、先端とか浸からない部分は別の処置をするのも手かもしれないなぁ。

 日光浴の時間は、もしかしたら4時間もいらないかも。
 注意点は、置き場所だ。4時間なりなんなり、その時間はしっかり日光が当たる場所に置くことだ。思わぬ死角が影を落とすこともありますよ。南に開けた、東西に邪魔になりそうなものがない場所がいいでしょうねぇ。

 手間がかかるのが欠点だが、他にも欠点があるかどうかはわからない。たとえば、ソールの強度とか腐食に変化や影響はないのか...とか。日光に晒すベストな時間もわからない。長く浸けすぎるとよくないとか、あるかもしれない。
 実際のところ、成分名のみを突き合わせれば、溶けちゃったりするんじゃないの? とか、有毒ガスが発生しかねないような組み合わせなんかもある。見た目は同じようでも、中身は違う...なんてことは、化学製品には多い。ゴム質のものもまた同様で、ソールの材質は様々なのだ。漂白液の成分も、ひとつじゃない。
 ここでは、具体的な注意すべき成分名などは挙げません。そのあたりは僕もわからないことが多いし、網羅もできない。これなら大丈夫! とも言えない。自分で調べてね。
 無責任なようだが、そんな責任も取れません。これはあくまで、僕の試した結果なのです。やってみるなら、あくまで自己責任でどうぞ。

 なんにしろ、そんなこんなでめでたく白くなりました。僕はこれで満足だ。

 では、もう一度。
ShoesBleaching_01.jpg

 このシューズ。10年以上前に購入したものだ。傷みはあまりないのでまだまだ履けるけど、黄ばみが気になって、最近は靴箱に入ったままだった。祝・復活。


 ちなみにさらに調べてみると、似たようなことをしてる人はいるもので、ハイターと日光で、プラ系の黄ばみを漂白した人だとかもいた。こういうものは、ドボンといけて楽である。
 僕はただの思い付きでやってみたらうまくいったのだが、中には科学的な根拠(のようなもの)に基づいて実行してる人もいた。頭が下がります。

 あと、僕はハイターを使ったけれど、漂白剤には、成分は違えど類似する機能を持つものが他にもある。それでも同様に白くなると思われる。
 一応繰り返しておくが、いずれにしても日光はポイントですよ。あとは自己責任と。
 お陽さん、偉大なり。


【追記】
 僕の「思い付き」とやらについて、追記しておきます。
 シューズの白いソールの黄ばみに困っている人は、広い世界に結構いるんだろうと思う。実のところ、それ専用の漂白液のごときものが、製品として販売されているのだ。
 販売サイトは多くはないが、輸入品をネットショップなどで入手できる。これを買って使えば、問題解決だ。しかし、けして安くはない。ここがネックである。
 この製品の成分を見ると、一般的な漂白剤に共通して使われているものと、よく似たものが入っている。細かい成分名や分量はともかく、その働きとしては同じものなのだ。
 だったら、ハイターとか同等の漂白剤でもいいんじゃね? よし、試してみよう! その方が安上がりだし! というのが、僕の「思い付き」の経緯である。
 ぶっちゃけ、ただの真似なのだ。
 どうやってシューズを液に浸しておくか、ここでさんざん悩みましたが。いろいろやり方は考えてみたのだが、結局は、某製品と同じようにラップを使ったのであった。
 ラップの使い方は、僕の「こんな具合かな」という感覚だけど。

 後でキーワードを変えて調べたところ、「ハイター+日光」でプラ系の黄ばみを白くすることが、この記事を書く2年ばかり前にちょっとした流行りになっていたようですね。ブログや Twitter で話題になっていた様子が伺える。知らなんだー。
 しかし、同じことを、シューズのソールのような材質のもので試した人はいないんだろうか。僕が検索した時は、かなり探し回ったけど出てこなかったんだよね。
 まぁとにもかくにも、プラでなくてもできることはわかったわけでして。問題はあるかもしれないけど、僕は満足なので、めでたしめでたし。